成田山新省寺井戸の話

『井戸や池などを勝手に埋めると水の神様に怒られる。』って、聞いたことありませんか?
先日、井戸を埋めるご祈祷に伺った時のお話しです。
井戸を埋めるためには、長年枯らすことなく守ってくださっていた、水の神様に感謝を奉げ自然に戻っていただくため御魂を抜くお作法を行います。
参列者やその場所を清めてから、井戸の御魂を抜く作法を行いました。
すると、井戸の底から雲に乗った綺麗な女性の神様があがってきました。
昔、両親から『お水神さんは、女神様だよ。水は生きていくのには、欠かせない物でそれを守ってくださっているのだから大切にしなさい』と、言われてきました。
井戸から出てきた神様が、両親の話してくれた通り、女神様だった事にちょっと感激しました。
このお宅は、ちゃんとお水神様に感謝をして、井戸の御魂を抜く作法を行いました。
そして、水神様もそれに応えてくださいました。
水の神様がいるのにもかかわらず、見えない。と、いうだけで、人間の都合で感謝もせず勝手に井戸を埋めたりすれば、それは、当然お水神様に怒られる事だと改めて思いました。

『(井戸の底や水道などにも)目には見えなくてもちゃんと守ってくださっている神様いる。守ってくださる神様に感謝し、恥ずかしくない行動をする。』

と、いうことを忘れずに生きていかなければ。などと、思いました。