成田山新省寺法 話

平 成 2 5 年 4 月 法 話
大 祭 へ の 御 寄 附 有 難 う ご ざ い ま し た !!!
~命と食の話し~
先月、韓国の友人に頼まれ北杜市役所の食と農の杜づくり課の取り組みについて、担当の浅川祐介様からお話しを伺う機会を得ました。
とても分かりやすく、大切な取り組みをなさっていました。
私が一番感銘を受けたお話しをします。
『いただきます。という言葉の前には本当はこの言葉が隠れています。
(あなたの命)いただきます。
ごちそうさま(御馳走様 )。という言葉には本当はこのような意味が隠れています。
(この食事を用意(作り売買し調理)するため働いてくださった皆様)ありがとうございます。
命や自分の口に入るまでになったことに感謝をするのが、本当の食事ではないでしょうか。』
とても、深く大切なのに疎かにしてしまいやすいですよね。
三井寺では食事の前にお経や感謝の文句を唱えないと食べられませんでした。
私自身も気を付け大切にしていきたいことでした。
~祈りと遺伝子の話し~
今『人は何のために「祈る」のか』≪生命の遺伝子はその声を聴いている≫/
筑波大学名誉教授・村上和雄 京都府立医科大学教授・棚次正和著の本を読んでいます。
まだ途中なので詳しく分かりませんが、正しい熱烈な『祈り』は、神仏だけでなく御自身や幸せを願った方々へ時間や空間も越え遺伝子まで働きかけるそうです。
確かにそうでしょう!
昨年永眠した前管主は私明照が一人であの天蓋護摩を焚く時、入院中でした。
でも、行事の時間を見計らい、病床で一緒にお不動様のご真言や般若心経を唱えたそうです。その声は姉のみならず、その護摩に立ち会った(前管主の入院を知らない)方々にも聞こえてきたそうです。
その方々は護摩のあとに顔を見せない前管主をいぶかしみ、姉に尋ねはじめてその場で前管主の入院を知ったので『本当に先生の声がしていたからいると思ったのに!』と、不思議がっていました。
さあ、この法話に触れたのがご縁で、日々の生活に努力し、真剣にお不動様に願ってみませんか?